アイリッシュウイスキーとは?特徴やおすすめ銘柄の味わい特集!

ウイスキー

本記事では、アイリッシュウイスキーの魅力や特徴を詳しく解説し、初心者にもおすすめの銘柄6選をご紹介!あなたにぴったりの一本を見つけて、アイリッシュウイスキーの世界を楽しみましょう。

アイリッシュウイスキーとは?

密かに人気上昇中!アイリッシュウイスキーの魅力と歴史

ウイスキー好きの間で密かに人気が高まっている「アイリッシュウイスキー」
スコッチやバーボンとは一味違う、なめらかで飲みやすい味わいが特徴です。

アイルランド島は、グレートブリテン島の西に位置する島で、現在はアイルランド共和国(共和国)と、イギリスの一部である北アイルランドの2つの国と地域に分かれています。
しかし、ウイスキーにおいてはアイルランド島全体で造られるものを「アイリッシュウイスキー」と総称
します。


アイリッシュウイスキーの歴史は、スコッチよりも古い?

アイリッシュウイスキーの歴史は非常に古く、スコットランドよりも先に蒸溜技術が伝わったとも言われています。

原料には、大麦麦芽だけでなく未発芽の大麦、ライ麦、小麦なども使用されており、穀物の風味が豊かな味わいになります。また、3回蒸溜を行うことで、雑味が少なく、非常にマイルドでなめらかな口当たりに仕上がるのも特徴です。


栄光と衰退、そして再生のストーリー

かつてアイリッシュウイスキーはアメリカで非常に人気が高く、1900年頃には年間約3,800万リットルの生産量を誇っていました。

しかし、アイルランド独立戦争アメリカの禁酒法の影響で輸出が困難になり、徐々に衰退。
さらに、台頭してきたスコッチ、特にブレンデッドウイスキーに市場を奪われ、多くの蒸溜所が閉鎖される事態に。

そんな中、1970年代にアイルランド経済が安定したことを受け、1972年には現存していた蒸溜所が国境を超えて合併し、「アイリッシュ・ディスティラーズ・グループ」が誕生します。これが再興のきっかけとなりました。


現在はクラフト蒸溜所ブームも!

近年では、クラフトウイスキーのブームにより、アイリッシュウイスキーも再び注目される存在に。
今ではアイルランド島内に50以上の蒸溜所が稼働しており、伝統を守りつつも革新的なウイスキー造りが進んでいます。

スコッチやバーボンとは一線を画す、アイリッシュウイスキー独自の個性。その柔らかく芳醇な味わいは、ウイスキー初心者にもおすすめできる存在です。
もしまだ飲んだことがない方がいれば、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?

アイリッシュウイスキーの定義とは?

まずはアイリッシュウイスキーの定義です。下記を満たすものとされています。

①原料は穀物。

②糖化は大麦麦芽に含まれる酵素(ジアスターゼ)、またはそれに加えて天然由来の酵素による。

③発酵は酵母の働きによる。

④蒸溜はアルコール度数 94.8%以下。

⑤熟成は容量700L以下の木製樽で、アイルランドまたは北アイルランドの倉庫で3年以上。


アイリッシュウイスキーの特徴とは?

アイリッシュウイスキーとは、アイルランドで製造されるウイスキーのこと。以下の特徴があります。

3回蒸留によるスムースな飲み口
他のウイスキーが一般的に2回蒸留なのに対し、アイリッシュウイスキーは3回蒸留されることが多く、まろやかでスムーズな口当たりになります。

ピートを使わないため、クセが少ない
スコッチウイスキーの多くは「ピート(泥炭)」を使用してスモーキーな香りを出しますが、アイリッシュウイスキーはほとんどピートを使用しないため、クリーンで飲みやすい味わいです。

シングルポットスチルウイスキーの伝統
アイリッシュウイスキーには「シングルポットスチル」という、大麦麦芽と未発芽の大麦を使う独自の製法があり、豊かな香りとコクのある味わいを生み出します。


おすすめのアイリッシュウイスキー

Jameson (ジェムソン)

味わい:フルーティーなバニラ、キャラメルのような甘み
香り:バニラと熟したフルーツの柔らかな香り
フィニッシュ:スムースでクリーンな後味

アイリッシュウイスキーの代表格。クセがなく、水やソーダで割っても美味しく飲めるので、初心者にもおすすめ!

📌 おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハイボール



Redbreast 12 (レッドブレスト12年)

味わい:大麦のまろやかさとナッツのような甘さ
香り:シェリー、バニラ、スパイスのほのかな香り
フィニッシュ:奥深くスパイシーな余韻

シングルポットスチルウイスキーの傑作!シェリー樽熟成によるリッチな甘さとスパイシーなコクが楽しめる、ウイスキー好きにおすすめの一本。

📌 おすすめの飲み方:ストレート、ロック



Bushmills (ブッシュミルズ)

味わい:ハチミツのような甘みとバニラの香ばしさ
香り:バニラ、ハチミツ、スパイスのアロマ
フィニッシュ:クリアなのに奥行きのある味わい

アイリッシュウイスキー最古の蒸留所「ブッシュミルズ」が生み出す、伝統の味わい。クセが少なくスムースな口当たりで、初心者でも飲みやすい。

📌 おすすめの飲み方:ストレート、ロック、カクテル



Teeling (ティーリング)

味わい:トロピカルフルーツのような甘さとスパイス感
香り:柑橘系とバニラ、ナッツの香り
フィニッシュ:甘みとスパイスの絶妙なバランス

ダブリンに新しく誕生した「ティーリング蒸留所」が手掛ける革新的なウイスキー。ラム樽熟成によるフルーティーな甘みが特徴で、今注目のブランド。

📌 おすすめの飲み方:ロック、ハイボール



The Busker (バスカー)

味わい:バニラとキャラメル、フルーティーな甘さ
香り:オーク、スパイス、柑橘系の香り
フィニッシュ:なめらかでほんのり甘い余韻

近年登場したアイリッシュウイスキーの新ブランド手頃な価格ながら、本格的な味わいが楽しめるコスパの良さが魅力!

📌 おすすめの飲み方:ストレート、ハイボール



Roe & Co (ローアンドコー)

味わい:バニラとスパイスのなめらかな調和
香り:クリーミーなバニラ、フルーツの香り
フィニッシュ:スムースで心地よい余韻

2017年に復活したダブリンの名門ブランド「ローアンドコー」。現代的なアプローチで作られた洗練されたブレンデッドウイスキーで、ハイボールにも最適!

📌 おすすめの飲み方:ハイボール、カクテル



参考文献

今回の記事は一部、下記の本を参考にしております。こちらもチェックしてみてください!

ウイスキーを楽しむ教科書 土屋守


ウイスキーの基礎知識 橋口孝司 


まとめ

アイリッシュウイスキーは、スムースで飲みやすいのが最大の魅力!

初心者向けジェムソンブッシュミルズ(クセが少なく飲みやすい)
リッチな味わいレッドブレスト12年(シングルポットスチルの芳醇な風味)
新しいアイリッシュを楽しみたいティーリングローアンドコー

ストレートやロック、ハイボールなど、自分好みの飲み方で楽しんでみてください!アイリッシュウイスキーの奥深い世界に、ぜひ足を踏み入れてみましょう!!

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