長濱蒸溜所「シングルモルト長濱」ウイスキーの味の評価は?飲み比べ特集

ウイスキー

日本最小クラスのクラフトディスティラリーとして知られる長濱蒸溜所。そのコンパクトな造りからは想像もつかないほど緻密で個性的なウイスキーが日々生み出されています。

中でも、蒸溜所の個性が最も純粋に表現されているのが、フラッグシップとも言える「シングルモルト長濱」シリーズ。本記事では、その魅力をたっぷりとご紹介します。


長濱蒸溜所とは?──“日本一小さな蒸溜所”から始まる挑戦

長濱蒸溜所は、滋賀県長浜市にある観光施設「長濱浪漫ビール」に併設される形で2016年に設立されました。ビールの醸造所としての歴史を持ちながら、ウイスキーづくりにも挑戦を始め、現在では国内外から高い評価を受けるクラフト蒸溜所の一つです。

1回の仕込みで得られるアルコールはわずか200リットル前後。小さなポットスチルで丁寧に蒸留されることで、個性豊かなフレーバーと造り手のこだわりが色濃く表現されるのが特徴です。


シングルモルト長濱とは?

「シングルモルト長濱」は、長濱蒸溜所が自社で蒸留・熟成・瓶詰めまでを一貫して手がける、いわば“蒸溜所の顔”ともいえる存在です。

日本の気候ならではの熟成スピードを活かしながら、様々な樽(バーボン樽、シェリー樽、アイラクォーターカスクなど)を用いたバリエーション豊かなリリースが行われています。

特徴:

  • 少量生産で高品質
  • 多彩な樽熟成による風味の幅
  • 長濱らしいモルティでリッチな味わい

テイスティングノート:シングルモルト長濱の魅力

ここでは代表的なエディションをいくつかピックアップして、そのテイスティングノートをご紹介します。


▶ シングルモルト 長濱 THE FIFTH BATCH

  • 香り:完熟リンゴ、カスタードクリーム、シナモン、ナッツのロースト感
  • 味わい:蜂蜜のような甘さと、麦芽由来のコクが広がる。バニラやほのかにレモンの皮のようなフレッシュな酸味も感じられ、奥行きのある味わいに。
  • 余韻:スパイシーで軽やか、クリーミーな甘さとオークのニュアンスが穏やかに続く。

🎯 ポイント:蒸溜所の実力が詰まった完成度の高い一本。長濱の“今”を味わえるバッチシリーズの集大成的存在。



▶ シングルモルト長濱 アイラクォーターカスク

  • 香り:焚き火、ピートスモーク、レザー、スパイス、ほのかなヨード香
  • 味わい:スモーキーながらも丸みのある口当たり。ドライフルーツと甘いピートが絶妙に交錯。
  • 余韻:スモーキーさが長く続き、やがて甘さとともにフェードアウト。

🎯 ポイント:アイラ好きにも刺さる!スモークと甘みの絶妙なバランス



▶ シングルモルト長濱 オロロソ×ペドロヒメネス ダブルシェリーカスク カスクストレングス バッチ

  • 香り:レーズン、ドライプラム、カカオ、キャラメル、ほんのりシナモン
  • 味わい:濃厚でリッチ。ドライフルーツの甘さとスパイスが一体となり、舌にねっとりと絡みつくような重厚さ。
  • 余韻:シェリー由来のビターで芳醇な甘みが長く続き、ほんのりとウッディな渋みが引き締め役に。

🎯 ポイント:シェリーカスクラヴァー必飲!2種のシェリー樽が織りなす芳醇な世界。



限定リリースも多数!ラベルやストーリーにも注目

シングルモルト長濱には、蒸溜所限定ボトルやイベント限定のボトリングなどもあり、コレクター心をくすぐる存在となっています。アート性の高いラベルや、地域性を活かしたストーリーも要注目ポイント。

また、ボトル1本1本に「Distilled Year」「Cask Type」「Bottled Date」が記載されているのも、シングルカスク文化を大切にするクラフトならではの魅力です。


蒸溜所見学もおすすめ!

長濱蒸溜所では、事前予約での見学ツアーを開催しており、実際の蒸溜設備や貯蔵庫の様子を間近で見ることができます。見学後には、オリジナルウイスキーの試飲や限定品の購入も可能です。

歴史ある街・長浜の観光と併せて、ウイスキーの世界を五感で堪能してみてはいかがでしょうか?


✅ まとめ:小さな蒸溜所が生み出す大きな感動

「シングルモルト長濱」は、その小規模さを活かし、手間と時間をかけて丁寧につくられた“日本のクラフト魂”が詰まった逸品です。飲むたびに感じる味わいの変化や、エディションごとの個性は、まさに一期一会。

クラフトウイスキーの世界をもっと深く味わいたい方にこそ、ぜひ一度体験してほしいウイスキーです。

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