北海道・ニセコに誕生した新たな注目スポット、ニセコ蒸溜所。
今回は、その歴史やこだわり、見学ツアーの様子から、絶品ジンやウイスキーまで、たっぷりご紹介します!

ニセコ蒸溜所とは?〜八海山グループが手掛ける、新たな挑戦〜
ニセコ蒸溜所は、日本酒で知られる「八海山」グループが新たに設立したクラフト蒸溜所です。
場所は、ニセコアンヌプリと羊蹄山に抱かれた大自然の中。豊富な伏流水と冷涼な気候、そして雪解け水による上質な水源に恵まれ、ウイスキーやジンの製造に理想的な環境が整っています。
建物は自然との共生を大切に、周囲の保安林に溶け込むように静かに佇んでいます。
本格的な設備と製造体制〜水・麦芽・酵母、すべてにこだわりあり〜
ニセコ蒸溜所では、スコットランドの名門「フォーサイス社」製の蒸留器を導入。
並行型アームを備えており、ウイスキーはもちろん、ジンなど多様なスピリッツの製造に対応できる設計です。

原料のこだわり
- 麦芽はスコットランド産大麦を使用。将来的には自社モルティングにも挑戦予定で、北海道産の栗(くり)や水楢(みずなら)といった地元素材も取り入れ、独自の風味を目指します。
- 現在はノンピートタイプを中心に展開中。
麦汁と発酵
- 小麦1トンからおよそ5,000リットルの麦汁が得られ、そこからウイスキーは約600リットルが生成されます。
- 麦汁の清澄度にも工夫があり、小麦の殻をフィルター代わりに使用し、透明度の高い麦汁をしぼり出しています。

- 発酵槽には木製(べいまつ製)を使用し、ここでも八海山らしい酵母へのこだわりが光ります。発酵期間は約4日間と長めに設定され、深い香味が生み出されます。

熟成と貯蔵の工夫〜寒冷地ならではのゆっくりとした熟成〜
ウイスキーの熟成には多様な樽が使われています。
- アメリカンオークのバーボン樽
- シェリー樽
- ワイン樽(通常サイズ・小樽)
- 焼酎樽

中でも、樽の「チャー(焼き加減)」はガスバーナーによる炙り焼きで調整され、殺菌効果と同時に、タンニンの抽出や香味の層を加える工夫がなされています。
なお、樽の調達は九州・有明産業から。国内でも非常に限られた供給源を活用しているのが特徴です。
熟成庫は空調を一切使用せず、ニセコの自然な温度変化をそのまま取り入れた静謐な環境。
寒冷な地域のため熟成はゆっくり進み、現在は10年熟成を目指してじっくり育成中。現時点で最低でも3年以上の熟成が進んでいますが、リリースはもう少し先になりそうです。
見学ツアー体験 〜五感で味わう蒸溜所〜
ニセコ蒸溜所では、事前予約制で見学ツアーを実施しています。
見学で体験できること
- 稼働中のウイスキーおよびジンの蒸溜機を見学
- 蒸留から熟成までの工程を、スタッフが丁寧に解説
- バーカウンターでのジンやソフトドリンクの試飲(選択可能)
BAR & SHOP
BARでは製造所内を眺めながら楽しめます。ohoroジンに加えて八海山の日本酒で「ニセコ蝦夷富士」や魚沼ウイスキー、ノンアルコールのあまさげなどを提供。
ショップではお酒に加えて食器など工芸品なども販売。
Ohoroジンをテイスティング!〜ニセコの自然をそのままボトルに〜
ツアー後に試飲できたのは、蒸溜所の看板商品である「Ohoroジン」。
アイヌ語で「続く」という意味を持つ「Ohoro」の名の通り、飲み手に長く愛される一本を目指してつくられたジンです。
【Ohoroジン テイスティングノート】
- 香り
ジュニパーベリーのクリアなアロマに、北海道産ハーブや柑橘のやわらかさが重なります。
まるで朝露に濡れた森の中にいるかのような、清々しい香り立ち。 - 味わい
口当たりは非常にピュア。ジュニパーの芯のある味わいに続き、ハーブやシトラスの爽快感がふわりと広がります。 - 特徴
重たさを感じさせない軽やかさがあり、ストレートでもカクテルでもその魅力を存分に発揮。
まさに「ニセコの自然を体感するジン」です!
限定版も見逃せない!〜ハッカ&ラベンダージン〜
さらに、ニセコ蒸溜所では限定版Ohoroジンも展開!
【ハッカのOhoroジン】
- 北海道北見産の天然ハッカを贅沢に使用。
- 自然由来の爽やかなメントール感が特徴で、清涼感たっぷり。
- トニック割りはもちろん、冷やしたストレートでも極上の一杯に!
【ラベンダーのOhoroジン】
- 北海道・富良野産のラベンダーを使用(※香料一切不使用)
- 自然なラベンダーの華やかさと、ジン本来のクリアな味わいが見事に調和。
- 芳醇でありながら、後味はすっきり軽やか。
どちらも数量限定のため、見つけたら即購入推奨です!

見学予約方法
見学ツアーは、ニセコ蒸溜所公式サイトからの事前予約制で料金は1000円です。
※ツアーは少人数制なので、早めの予約がおすすめです。
ニセコ蒸留所 見学について | ニセコ蒸溜所
アクセス情報
📍北海道虻田郡ニセコ町ニセコ 478-15
JRニセコ駅からタクシーで約10分
まとめ〜自然と技術が融合する、これからが楽しみな蒸溜所〜
ニセコ蒸溜所は、北海道の自然と、スコットランド由来の伝統技術、そして八海山グループのクラフトマンシップが融合した、特別な場所でした。
- 大自然の恵みを活かした、ナチュラルでピュアなスピリッツ
- 細部にまでこだわった、本物志向のものづくり
- 世界を視野に入れた、未来への挑戦
これからリリースされるウイスキーや、新たな限定ジンにも期待が高まります。
ニセコを訪れる際は、ぜひこの蒸溜所にも足を運び、
ニセコの自然を味わう特別な一杯を体験してみてください!
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