北海道・長沼町、なだらかな美しい馬追丘陵に佇む「馬追蒸溜所」。 ここは、日本でも珍しい、ワインと蒸留酒(ウイスキー・ジン・ブランデー)を一貫して手がけるクラフト蒸溜所です。
今回は、馬追蒸溜所の成り立ちや、こだわり抜いたお酒造り、そして実際に参加した見学ツアーの様子をたっぷりご紹介します!

馬追蒸溜所とは?
ワイン造りから始まった、唯一無二のクラフト蒸溜所
馬追蒸溜所の前身は、2006年に設立された小さな「マオイワイナリー」。 日本最小規模から始まったこのワイナリーは、2017年に北海道自由ワイン社の手により13ha以上に畑を拡大し、
さらに2022年、蒸留設備を新設して「馬追蒸溜所」として生まれ変わりました。
蒸留所名の馬追(マオイ)は、アイヌ語の「マウ・オ・イ(ハマナスの実のあるところの意)」が語源で、北海道開拓期に「馬追」の漢字が当て字された地名です。
加賀藩から来た最初の開拓団が断念した斜面の荒地を、ワイナリーとして培った技術を活かして原料栽培のための農地として開墾。
そして現在、豊かな馬追丘陵の自然を活かしながら、
ワイン、ウイスキー、ジン、ブランデーを手がける、唯一無二の蒸溜所となっています。

【体験レポ】見学ツアーに参加してきました!
馬追蒸溜所では、ガイド付き見学ツアーを実施しています。
- 直売所営業日に開催(1日2回:13:30/14:30)
- 所要時間:約25分
- 完全予約制(前々日までに電話かメールで予約)
- 料金:無料!
馬追蒸溜所/MAOI株式会社 | MAOI株式会社は北海道長沼町でワイン・ブランデー・ウイスキー製造販売/旧・北海道マオイ自由の丘ワイナリー
見学では、蒸留器やワイナリー設備を間近で見学。
小規模ながらも本格派の現場をじっくり堪能できます。
写真はワインの瓶内2次発酵の様子です。
ラベル貼りも手作業であったりと、1本1本丁寧に作られていました!

また、ウイスキー作りで特に驚いたのは、
1000ℓのスチルを1基のみ使い、2回、3回と蒸留を繰り返していること!
1回目の蒸留後に冷やしてから2回目を行うそうです。
また中標津町の大麦は3回蒸留、スコットランド産の大麦は2回蒸留を行うというこだわりでした!

また、ジン蒸留器も小型で、クラフト感たっぷり。
味を想像してから何を入れたらいいかを考えて製造されており、
目の前で職人技を感じられる貴重な体験でした。

樽熟成エリアも一部見学可能!
(大部分の樽は、ワイナリー時代のシェルターで静かに眠っています)

【オプション体験】ハンドフィル・バリンチ体験!
熟成中の樽から自ら瓶詰めして、記念サイン入りボトルを作れる特別な体験も可能です!
- UKモルト/EXバーボン樽(200ml):6,600円
- 中標津モルト/EXシェリー樽(200ml):8,800円
「ここでしかできない」思い出作りにぴったり。

馬追蒸溜所の特別プログラム
また見学とは別で特別なプログラムを行われているので、
馬追蒸留所のファンや特別感を求める方に必見です!
- 馬追蒸溜所俱楽部(VIPクラブ)
年2回、限定ボトルやイベント招待! - カスクオーナー制度
3年以上熟成させたオーダーメイドウイスキーを自分だけのものに!
馬追蒸溜所のこだわりとおすすめラインナップ
【ワイン】北海道のテロワールが息づくワイン
馬追蒸溜所のワインは、北海道ならではの個性が光ります。
ヤマブドウ系品種を使ったワインは必飲!
おすすめワイン
- MAOI Niagara Amber(白)
- MAOI 山ぶどう(赤)
蒸溜所内では、テイスティングも楽しめます!

【ジン】地元愛溢れるクラフトジン「MYAOI Gin」
馬追蒸溜所では、地元産ボタニカルを使ったジンも製造しています。 なかでも2024年に誕生した新ブランド、「MYAOI Gin」は注目!
果実の甘みと爽やかな香りがバランスよく調和し、カクテルなしでも楽しめる仕上がりです。
おすすめジン
- MYAOI Gin Hatsukoi
- MYAOI Gin 桃
さらに、2025年からはリキュールブランド「GattoLibero」も登場! これからの展開にも目が離せません。
【ウイスキー】熟成中!少量生産、魂のクラフトウイスキー
馬追蒸溜所のウイスキー造りは、1本1本に情熱を込めた少量生産。
「本当にウイスキーが好きな人に届けたい」という想いが伝わってきます。
原料は北海道・中標津町産大麦、スコットランド産麦芽を使用。
現時点では熟成中で販売はまだですが、ニューポットは販売されています!
おすすめウイスキー
- メタモルフォシス ニューポット メイド フロム UKモルト 60度 200ml
- メタモルフォシス オリジンII シングルモルト ニューポット 55度 200ml
アクセス情報
- 所在地:北海道夕張郡長沼町加賀団体
- 車:札幌市内から約50分
- 電車+タクシー:JR北広島駅からタクシーで約20分
まとめ
北海道・長沼町の大自然の中で、ワインも、ジンも、ウイスキーも楽しめる「馬追蒸溜所」。
クラフトマンシップ溢れる酒造りに触れ、ここでしか味わえない一杯を体験できる、特別な場所でした。
北海道旅行のプランに、ぜひ加えてみてください!
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