新潟亀田蒸溜所とは?ウイスキー「OHTANI WHISKY」とは?テイスティングノートについて

ウイスキー

新潟亀田蒸溜所は、その独自のアプローチと革新性でウイスキー業界に新風を巻き起こしています。中でも注目すべきは、「OHTANI WHISKY」というシングルモルトウイスキーです。伝統を尊重しつつも、斬新な製法と地元の素材を活かしたこのウイスキーは、他にはない深い味わいを誇ります。今回は、「OHTANI WHISKY」の特長、製造方法、テイスティングノートについて特集します。

OHTANI WHISKYの誕生

新潟亀田蒸溜所の背後にあるのは、日本の印章業界をリードする「はんこの大谷」。創業者であり、現蒸溜所代表の堂田浩之氏は、異業種のバックグラウンドを持ちながらも、ウイスキーに対する情熱を胸に2019年に新潟亀田蒸溜所を設立しました。2021年には初めての蒸留を行い、地元新潟市江南区の「竜田工業団地」に拠点を構えています。

OHTANI WHISKYの特長

「OHTANI WHISKY」の魅力は、何と言ってもその高い完成度と深みのある味わいです。新潟亀田蒸溜所では、ウイスキー作りのすべてにこだわりを持ち、品質を最優先にしています。例えば、仕込み水には新潟県を流れる清冽な阿賀野川の水を使用し、麦芽には英国産と新潟産の「ゆきはな六条」を採用。地元の素材を活かすことで、他の蒸溜所にはない独自の風味が生まれます。

発酵には、アカシア材やフレンチオーク製の木桶と、ステンレス発酵槽を併用。木桶での発酵は、ウイスキーに深いコクと華やかな香りを与えます。これにより、まろやかで複雑な味わいが引き出され、他のウイスキーと一線を画す品質となります。

スコットランド製ポットスチルとサブクーラー

製造工程で特筆すべきは、スコットランドのフォーサイス社製ポットスチルの使用です。さらに、初留器と再留器にはサブクーラー(補助冷却器)を追加し、冷却効率を向上させることで、雑味を抑えた芳醇な原酒を抽出しています。この工夫により、より洗練された、まろやかな味わいが実現しています。

熟成環境と樽の多様性

「OHTANI WHISKY」の熟成には、バーボン樽、シェリー樽、ブランデー樽、ワイン樽といった多様な樽を使用し、複数のフレーバーが絡み合う奥行きのある味わいを生み出しています。熟成庫にも工夫が施され、全自動温湿度管理と伝統的なダンネージ式を併用することで、雪国新潟の気候に合わせた最適な熟成環境が整えられています。

新たな挑戦:ライスウイスキーとラム

OHTANI WHISKYは、シングルモルトだけにとどまらず、新潟産の米を使用したライスウイスキーや、北海道産の甜菜糖を使ったラムの製造にも取り組んでいます。ライスウイスキーは、米51%と麦芽49%の比率で作られ、軽やかな口当たりと米の甘みが特徴です。ラムに関しても、甜菜糖ならではの独自の風味が感じられ、これらは新潟亀田蒸溜所の今後を大きく支える要素となるでしょう。

リリースしている商品のテイスティングノート

ここでは現在リリースされている、シングルモルトの「OHTANI WHISKEY」を飲み、テイスティングノートを作成しましたのでご参考ください!

香り
最初に広がるのはフローラルなアロマと共に、青リンゴや洋ナシの爽やかなフルーティーさ。続いて、バニラやキャラメルの甘みが優しく立ち上がり、さらに奥にはわずかなハチミツやトフィー、軽やかなウッディなニュアンスが重なります。樽由来のほのかなスパイスと、穏やかなモルティな香りが全体をまとめています。


口に含むと、最初に感じるのはクリーミーでまろやかな口当たり。その後、熟したリンゴや黄桃の果実感が広がり、次第にバニラとハチミツのようなリッチな甘みが支配的に。続いて、心地よいオークの渋みとほのかなシナモンやナツメグのスパイシーさが現れ、バランスの取れた複雑な味わいが感じられます。

余韻
余韻は長く、滑らか。最初はフルーティーな甘みが続き、その後に穏やかなウッディなタンニンとドライフルーツのようなコクが残ります。最後にはほのかなスモーキーさがほんのりと余韻に残り、次の一口を誘うような心地よい後味が特徴です。


OHTANI WHISKYの未来と展望

2025年には、「OHTANI WHISKY Zodiac Sign Series “Pisces”」が初リリースされ、ウイスキー愛好者の間で大きな注目を集めました。その革新性と品質の高さは、世界のウイスキーシーンにも強い影響を与えています。今後、OHTANI WHISKYは新潟亀田蒸溜所の熱意と革新を象徴する存在となり、ウイスキー業界に新たな潮流を生み出し続けることは間違いありません。

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