サワーエール(Sour Ale)は、その名の通り酸味が特徴のビールスタイルです。古くからベルギーやドイツを中心に伝統的に作られてきたスタイルで、自然発酵や乳酸菌、ブレット(Brettanomyces)と呼ばれる野生酵母を使用することで、独特の酸味と複雑な風味を生み出します。フルーツやスパイスを加えることも多く、非常にバリエーションが豊富なビールスタイルです。
特徴
- 色合い:淡い黄金色から深いルビー色まで幅広い
- 香り:酸味に加えて、果実やスパイス、時には革や牧草の香り
- 味わい:酸味が主体だが、フルーティーさや複雑な発酵由来の風味も感じられる
- アルコール度数:4.0〜7.0%が一般的
- 炭酸感:シャープでドライなものから、柔らかくクリーミーなものまで多様
サブスタイル
サワーエールにはさまざまなサブスタイルがあり、それぞれ異なる製法や風味を持っています。
- ベルリナーヴァイセ(Berliner Weisse)
- 軽やかなボディと爽やかな酸味が特徴のドイツ産サワーエール。
- ランビック(Lambic)
- ベルギーの伝統的な自然発酵ビールで、複雑な酸味と野生酵母由来の風味が特徴。
- グーズ(Gueuze)
- 若いランビックと古いランビックをブレンドして熟成させた、泡立ちが強く酸味が豊かなスタイル。
- フルーツランビック(Fruit Lambic)
- チェリーやラズベリー、ピーチなどのフルーツを加えて発酵させたサワーエール。
- アメリカンサワーエール(American Sour Ale)
- 伝統的なサワーエールに影響を受けつつも、独自のホップや果実を使用した革新的なスタイル。
楽しみ方
サワーエールはその酸味と複雑な風味から、以下のような料理と相性が抜群です。
- ペアリング
- チーズ(ゴルゴンゾーラやブルーチーズ)
- シーフード(ムール貝やエビ)
- フルーツ系のデザート(レモンタルトやベリータルト)
- 飲み頃温度
- 6〜10℃が推奨。冷やしすぎると酸味が強く感じられすぎることもあるので注意。
おすすめサワーエール
ここではおすすめのサワーエールについてご紹介します!是非ご参考ください!
Cantillon Gueuze(カンティヨン グーズ)(ベルギー)
伝統的なグーズの代表格。野生酵母由来の複雑な風味と鮮烈な酸味が特徴。
Lindemans Framboise(リンデマンス フランボワーズ)(ベルギー)
ラズベリーの豊かな香りと爽やかな酸味が楽しめるフルーツランビック。
Duchesse De Bourgogne(デュシェス・デ・ブルゴーニュ)(ベルギー)
ほのかな甘みと酸味が絶妙に調和。
まとめ
サワーエールは、その独特な酸味と複雑な風味が魅力のビールスタイルです。初心者には少し挑戦的かもしれませんが、その多様な味わいは一度ハマるとやみつきになること間違いなし。ぜひ次のビール選びに取り入れてみてください!
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